今回は、手前は晴れているが空が曇っている写真を使い、空をくり抜いて晴れた空と入れ替える練習をします。
作業中に処理が失敗する場合も想定し、元の画像を再度利用できる状態で作業を進めます。
1-1 パネルの 「レイヤー」 内にある 「背景」 を選択して右クリックし、「レイヤーを複製」 を選択する。
1-2 下図のダイアログが表示され、新規名称のところが「背景のコピー」 と青く反転しているので、
「作業画像」 と入力する。
1-3 「OK」ボタンをクリックする。
1-4 複製されたレイヤー
空をくり抜いたことが確実に認識できるよう、「背景」 と 「作業画像」 との間に新しいレイヤーを追加します。
2-1 下図のように、レイヤー「背景」 を選択状態にし、パネル左下の「新規レイヤーを作成」ボタンをクリックする。
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2-2 くり抜かれた部分がはっきりと分かるように塗りつぶし色を設定する。
(1) 下図左側の描画色のところ(この図では黒の部分)をクリックする。
① カラーピッカーウィンドウ左下の「Webセーフカラーのみに制限」をチェックする。
② カラースライダーで色を選択する。 (色相)
③ カラーフィールド右上の色を選択する。 (明度と彩度)
④ もう一つの方法としては、パネルのスウォッチで色を選択することもできる。
(2) 背景となるレイヤーを塗りつぶす
描画色を決定した後、ツールパネルの 「塗りつぶしツール」を選択する。
①「レイヤー1」を選択する。
②画像内をクリックして塗りつぶす。
(3) パネルのレイヤーで、「レイヤー1」が塗りつぶされたことが分かる。
(4) パネルのレイヤーで、「作業画像」レイヤー左のをクリックして「非表示」にしても確認できる。
確認できたら を再度クリックし、「表示」に戻しておくこと。
3-1 パネルのレイヤーで、「作業画像」 レイヤーを選択しておく。
3-2 ツールボックスの上から7番目、 「自動選択ツール」 を選択し、オプションバーの値(画面左上)は
以下のように設定する。(重要)
①許容値:20
②アンチエイリアス:チェック解除
③隣接:チェック
(※1 許容値は、反応の程度を設定する項目であり、値が小さくなるほど許容範囲が狭くなる。)
(※2 アンチエイリアスは、境界線をぼかす処理であり、必ず解除すること。)
3-3 下図のような位置をクリックすると、比較的似た色が図のように選択される。
3-4 Shiftキーを押しながら、周辺の空を 追加選択していく。
3-5 下図のように、ある程度選択できたら「Delete」キーを押して選択した部分を削除する。
3-6 選択した空の部分が削除され、下のレイヤーの色が見えてきた。
3-7 さらに樹木の部分などを拡大し、追加選択しながら空の部分を削除していく。
3-8 下図のような場合、メニューバーの 「選択範囲(S)」 → 「選択を解除(D)」 し、 消しゴムツールで
削除することも可能。
消しゴムツールの設定は下図のように、① ブラシの▼ボタンをクリックし、② 45ピクセル程度を選択、
③ モード:鉛筆 になっているかを確認する。 設定確認後は不要なピクセルを消していく。
状況に応じてピクセルサイズを変更しながら作業すること。
8-1 以下の画像の中から、好みの晴れた空の原画像をクリックして表示し、右クリックで「対象をファイルに保存」を
選択してデスクトップに保存する。
8-2 空画像の読み込みと位置調整
① レイヤーパネルの「レイヤー1」を選択状態にする。
② メニューバーより、「ファイル」 → 「配置」を選択する。
③ ファイルを選択し、「配置」ボタンをクリックする。
④ ツールボックスより 「移動ツール」を選択し、キーボードの「↓」「↑」キー、または「←」「→」キーで空の位置を
移動して下の風景との違和感がでないように位置調整をする。
メニューバーより、「ファイル」 → 「保存」で上書き保存する。(下の画像は別名で保存の例)